@misc{oai:omnh.repo.nii.ac.jp:00001573, author = {石田, 惣 and Ishida, So}, month = {May}, note = {No.10 マツバガイのイボニシ撃退法(げきたいほう)を見てみよう イボニシは、大阪湾の磯(いそ)でたくさん見られる巻き貝の一種です。イボニシは肉食(にくしょく)性で、貝やフジツボの殻(から)に穴を開けて中身を食べます。イボニシにいったん襲(おそ)われると、たいていはなすすべもなく食べられてしまうのですが、中には独自の撃退法(げきたいほう)を持つものがいます。その一つはマツバガイです。マツバガイはかさ型の巻き貝の仲間で、殻の表面に松の葉のような放射状(ほうしゃじょう)の模様があります。タイドプールの中など、水に浸(つ)かっているところでマツバガイを見つけたら、イボニシを殻の上に乗せてみましょう。イボニシの体がマツバガイの殻に触(ふ)れてしばらくすると、マツバガイの殻のふちからもぞもぞと体の膜(まく)がはみ出してきて・・・その膜が殻の外側をおおい始めました! みるみるうちに殻のてっぺんまで膜が来て、イボニシの体に膜が触れ、イボニシがコロンと落ちてしまいました。これがマツバガイの持つイボニシ撃退法なのです。 この膜は外套膜(がいとうまく)といって、本来は殻を作る役目をしています。マツバガイがイボニシなどの肉食性の巻き貝に襲われた時に示すこの反応を「外套膜反応」と呼んでいます。イボニシはマツバガイの外套膜がとても嫌なのか、触れたとたんに体を引っ込めて落ちてしまうのです。マツバガイは見た目にはおとなしそうですが、いざという時にはこのような技を繰(く)り出して身を守るのです。}, title = {大阪湾の磯の生き物観察シート (10) マツバガイのイボニシ撃退法を見てみよう}, year = {2021}, yomi = {イシダ, ソウ} }