@misc{oai:omnh.repo.nii.ac.jp:00001578, author = {波戸岡, 清峰 and Hatooka, Kiyotaka}, month = {May}, note = {大阪湾では約10種のメバル類が見られます。メバル類の成魚は磯(いそ)では見られないものも多いのですが、ムラソイでは、ほぼ成魚と思われる比較的大きな個体が、磯の周辺の浅場(あさば)でも観察されます。メバル類は体の斑紋(はんもん)、ひれの形や条数(じょうすう)など色々な特徴により分類されますが、種内でも個体による違いが大きく、同定は簡単ではありません。ムラソイの特徴(とくちょう)として、頭部に棘(とげ)が発達すること、眼の間が凹(へこ)むこと、眼の下の骨に不明瞭(ふめいりょう)な棘が1本あること、体の中央・中央後方・尾びれの付け根付近に帯(おび)状の斑紋、尾びれに暗色の斑点を持つこと等があげられます。これらの特徴のうち磯の観察で同定に役立つのは体の斑紋です。斑紋は、死んでしまったものや標本の写真ではわかりにくいのですが、磯で観察できる生きた個体では、はっきり確認することができます。なお、ムラソイは大阪湾南東部では田倉崎海岸以外の磯でも観察されています。このように、フィールドでの生きた個体の観察はその生物の特徴(とくちょう)を知るのにとても役立ちます。ムラソイの小さな個体では、尾びれの暗色(あんしょく)斑点(はんてん)は不明瞭ですが、各ひれが赤味を帯びています。大きくなるにつれ、ひれの赤味はなくなるとともに、尾びれの暗色の斑点が目立ってきます。磯に生息していたムラソイは成長するにつれて深みに移動するようです。体長は30 cmくらいにまで成長します。深みに移動した大型の個体で、生きているときの斑紋がはっきりしているかどうかについては、確認が必要です。}, title = {大阪湾の磯の生き物観察シート (15) ムラソイ}, year = {2021}, yomi = {ハトオカ, キヨタカ} }